ドッグフードで便の臭いが変わったら

ドッグフードで便の臭いが変わったら

ワンちゃんの便は基本的に臭いものです。 トイレの始末の際は、極力臭いを嗅がないように顔を背けて処理をしている飼い主さんも多いことでしょう。 しかし、言葉を発することのできない犬にとって、ウンチの臭いは貴重な健康のバロメーターです。 少なくとも普段から健康な状態のワンちゃんの便の臭いを把握して、異常時に迅速に対応できるようにしましょう。 ドッグフードで便の臭いが変わった場合は、与え方が間違っていたり、フードがワンちゃんに合っていない可能性があります。

便が臭くなった

まず、わかりやすい変化といえば「便の臭いが強くなる」または「臭くなる」です。 便が臭くなる場合は、主に腸内環境の悪化が原因とされています。 それではどのようなフードを与えた際に、こういった変化が起こるのかを見ていきましょう。

考えられる原因

ドッグフードの質が悪い

ひとくちに「質が悪い」といっても様々ですが、総じて「消化しにくい」フードの場合は、便が臭くなることが多いです。 例えば添加物を大量に使用して品質をごまかしていたり、質の悪い油や肉、穀物が原材料となっているフードは消化が難しく、ワンちゃんの胃腸に負担をかけてしまいます。 与えているドッグフードの原材料表示を確認して、着色料などの余計な添加物が使われていないか、原材料は安全かどうかを確認しておくことが大切です。

ドッグフードにアレルゲンが含まれていた

たとえ高品質のドッグフードを与えていても、ワンちゃんの身体に合わなければ意味がありません。 ワンちゃんが特定の食品や成分にアレルギー反応を示す場合は、アレルギーにより胃腸も荒れてしまいます。 すると消化不良となり、便の臭いがきつくなってしまうのです。 それだけでなく、アレルギーの場合は下痢や便秘を併発することもあります。 また、皮膚が荒れる・毛づやが落ちるなどの諸症状も表れますので、アレルギーの際はフードの給餌をやめ、獣医さんに診てもらうようにしましょう。

ドッグフードをよく噛めていない

犬は本来丸呑みをする習慣を持つ動物ですので、「しっかりとよく噛む」ということをあまりしない子もいます。 ワンちゃんの祖先とされるオオカミは自然界において狩りをした際、他の動物に仕留めた獲物を奪われる前に食べなければならなかったため、その習慣が残っているともいわれています。 そのため、犬は丸呑みをしてもある程度はきちんと消化できる身体のつくりになっています。 とはいえ歳をとれば消化能力は落ちますし、病気などにより一時的に胃腸が弱ることもありますので、丸呑みが全くの無害というわけではないようです。 歯を丈夫にしたり、ストレス解消になるという意味でも、きちんと噛むことはワンちゃんにとって大切です。 ウェットフードであれば最初から消化しやすい形状になっていますが、ドライフードの場合は固く水分も少ないので、そのままの形で胃に入ると負担になることがあります。

ワンちゃんは食事中丸呑みをすることが多いですが、フードが噛みにくい場合はその傾向が顕著です。 愛犬の口や顎の形に合わないフードを与えてはいないでしょうか。 小型犬に大粒のフードを与える、大型犬に粒の小さすぎるフードを与えるなどすると、上手く噛めずに飲み込んでしまうワンちゃんもいます。 すると消化不良を起こし、便の臭いがきつくなる可能性があります。 小型犬には小型犬用の、大型犬には大型犬用のフードを与えるようにしましょう。

急なフードの切り替えがあった

フードを別のものに切り替える際によくいわれることは、「切り替えはゆっくり行わなければならない」ということです。 私たち人間も、海外旅行などで食生活がガラリと変わるとお腹の調子が悪くなることがあると思いますが、ワンちゃんの場合も同様なのです。 突然主食であるドッグフードを切り替えてしまうと、胃腸の機能が追い付かずに消化不良を起こす子も出てきます。 そのため、フードの切り替えは数日間(最低でも5日間といわれています)に渡って行うようにいわれているのです。 わんちゃんにとってはードを替えるということは、食生活の大部分が変化することといっても過言ではありません。 食生活が変化すれば便の臭いも変化するということは、よく考えれば当然のことなのかもしれません。 しかし明らかに臭いがきつくなっている、異常な感じがするという場合は、フードの切り替えによる消化不良を起こしている可能性があります。

便の臭いを抑える成分が含まれていない

ドッグフードの中には、ワンちゃんの便の臭いを抑える成分が含まれていることもあります。 それは単純に消臭効果のある成分(お茶の葉やタンニンなど)だったり、腸内環境を整える成分(乳酸菌やオリゴ糖など)により間接的に臭いを抑えている場合もあります。 無添加ドッグフードなど、「栄養に関係ない成分は極力排除する」方針の商品には、消臭成分が含まれていないものもあります。 そのためこの場合は、「便の臭いが強くなった=ドッグフードが悪い」とも言い切れないのです。 しかしあまりにも臭いが気になるようであれば、ドッグフードそのものがワンちゃんに合っていないのかもしれません。 ドッグフードの原材料表示や成分表をよく確認することが大切です。

対処法

ドッグフードを見直す

犬の便の臭いがきつくなる原因の多くは、ドッグフードにあります。 ドッグフードがワンちゃんの身体に合っていないと、腸内環境が悪化して便の臭いに影響します。 便の臭いに変化を感じたら、与えているドッグフードの原材料表示や成分表をよく確認するようにしましょう。

フードの切り替えをゆっくり行う

これは一時的なものですが、フードの切り替えを急速に行うと、便の臭いがきつくなることがあります。 すぐに新しいものに取り換えるようなことはせず、最低でも5日ほどはかけてゆっくりと切り替えを行うようにしましょう。 腸内環境が改善されれば、便の臭いも気にならなくなるケースが多いです。 フードの切り替え方法につきましては、以下の記事を参考にしてください。
 →ドッグフードの切り替え方法

サプリメントを与える

腸内環境を改善する(=便の臭いを抑える)ために有効な、犬用サプリメントというものも販売されています。 乳酸菌の力で腸内の善玉菌を増やし、腸の環境を整える…といったものが主流となっているようです。 サプリメントは医薬品ではありませんので、効果が完全に保証されているわけではありません。 しかし、ドッグフードを切り替えるよりも手軽に行うことができますので、気になる場合は一度試してみてはいかがでしょうか。

便の臭いがなくなった

「便の臭いが変わる」というと、基本的には「臭いがきつくなる」ことを想像されるかと思いますが、その逆もまたしかりです。 便を拾ってみて、「ん?いつもより臭いがしないな?」と思われることもあるかもしれません。 ワンちゃんの便の臭いが抑えられているときは、どのようなことが考えられるのでしょうか。

考えられる原因

基本的に、ワンちゃんの便の臭いが気にならなくなる、というのは身体の調子がよい証拠ですので、心配しなくても大丈夫です。 ワンちゃんのためにも、身体に負担をかけない食生活を心がけるようにしましょう。

腸内環境が良くなった

腸内環境が改善されると、便の臭いが抑えられます。 長期的に臭いが安定しているのであれば、与えているドッグフードがワンちゃんの身体に合っている可能性が高いです。

ドッグフードに消臭成分が含まれている

前述しました通り、ドッグフードの中には消臭効果のある成分が含まれる商品も存在します。 効果のほどは定かでないものも多いので、過信するのは良くありませんが、ひとつの手段として活用するのもよいでしょう。 しかしワンちゃんの身体に合わなければ本末転倒ですので、原材料表示にはしっかりと目を通すようにしてください。

対処法

基本的に、そのままの食生活を続けてあげてください。 便の臭いがきつくなってきたら、アレルギーやストレスの有無をよく確認するようにしましょう。

まとめ
言葉を発することのできないワンちゃんたちにとって、便は飼い主さんに体調を伝える数少ない手段です。 固さや色、頻度に注意がいきがちですが、臭いも重要な判断材料になります。 日頃からワンちゃんの便の状態に気を配ってあげましょう。