ドッグフードのパッケージ
ドッグフードは中身だけでなく、商品を包むパッケージにも様々な種類があります。
ドッグフード売り場へ行くと、スタンダードな袋状のものから缶詰、アルミトレー、パウチ状のものまで目にすることができます。
こういった包装はただ漠然と決められているのではなく、中へ入れるフードの特性(水分含有量や大きさなど)に合わせて決められています。
包装をすることによって、製造元から消費者の手元にまで、衛生的かつ効率的に届けることができます。
そういった意味でも、パッケージングはドッグフードにおいて欠かせないものなのです。
そんなドッグフードの包装ですが、具体的にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。
箱状の特徴
主に紙状の箱に梱包されており、ドッグフード自体はさらにその中の、プラスチックフィルムに入っていることが多いです。
箱の中に袋で小分けされている製品もあり、こういったタイプのものは鮮度が落ちにくく、わんちゃんにも与えやすいです。
箱は密封性に欠けるので、ドライタイプのドッグフードが入れられることが多いです。
お店に並んだ時の見栄えは良いですが、包装時のコストは多少かかってしまいます。
袋状の特徴
ドッグフードの包装の中でも、最も多いのがこのタイプです。
袋の材質も、紙やプラスチック、紙とプラスチックの複合体など様々な種類があります。
開けてからもう一度封をするためのチャックがついている製品もあり、保存するのにも便利です。
おやつ用の小さな袋の製品から、kg単位の大袋ドッグフードに至るまで、製品によって大きさも幅広く変化するのが特徴です。
主にドライタイプのドッグフードに使用されますが、中にはソフトドライタイプや、セミモイストタイプも入れられることがあります。
汎用性が高く、様々な用途で使用されます。
缶詰の特徴
缶詰もまた、ドッグフードの包装としてメジャーなもののひとつです。
ペットフード売り場へ行けば、高確率で目にすることができると思います。
缶の材質は主にアルミニウムやスチールで、レトルト殺菌のされたウェットタイプのフードが入れられることが多いです。
ウェットフードは非常に腐りやすいため、缶詰のようなしっかりと密封できるものが包装材料として使用されます。
缶にフードを詰めたあとも、蓋がしっかりとしまっているかどうか厳しく管理されます。
蓋を開ける際に手を切る可能性もあるので、ラベルに警告表示がされています。
また、一度開けてからすぐに食べきれるように、手に乗るほどの小さめの缶詰が主流となっています。
未開封のうちは長持ちしますが、開けてからすぐに劣化が始まりますので、缶詰の製品はなるべくその日のうちに食べきるようにしましょう。
アルミトレーの特徴
アルミニウムでできたトレー缶に入れられているタイプです。
中身はすべてウェットタイプで、こちらも食べ切りサイズの小さなものが多いです。
トレーがアルミではなくプラスチックで出来ている製品もあります。
こちらは鋭利な部分が少ないので、開封時に手を切る危険性が低く、安全です。
レトルトパウチの特徴
ウェットタイプによく使用されるもので、主にアルミ素材のフィルムで封入たものを指します。
私たちが普段口にするレトルトカレーやハンバーグなどにも使用され、目にする機会は多いと思います。
常温保存が可能であることが特徴です。
包装の見かけは袋状のものとよく似ていますが、レトルトパウチの袋は酸素ガスや光を遮断し、商品劣化を防ぐことができます。
そのため、足の速いウェットタイプのフードなどによく使用されています。
ごみを捨てる際は容器のかさが大きく減るので、そういった意味でも便利です。
水分含有量とパッケージ
ドッグフードの包装は、商品の特性によって適切なものが選ばれますが、それを左右する大きなポイントが、中に入れるフードの水分含有量です。
水分含有量の高いものほど腐りやすいため、より密封性の高い容器が包装に使用されます。
逆に、ドライフードなどの水分含有量の低いものはそこまで容器を厳重にしなくても、ある程度の期間保存が利きます。
このように、包装もドッグフードの特徴によって使い分けがされているのです。
- 箱状/袋状…水分少な目
- ドライタイプ、セミモイストタイプ、ソフトドライタイプのドッグフードに使用されることが多く、軽いのが特徴です。 袋状のものはチャックによる開け閉めが可能なものもあります。
- 缶詰、アルミトレー、レトルトパウチ状…水分多め
- 主にウェットタイプのドッグフードに使用されます。 容器の密封試験も行われ、衛生面は徹底的に管理されています。 そのため密封性が高く、未開封のうちは長期間保存することも可能です。 開封後の保存性は高くないので、あまり大容量の製品はありません。 開封したらその日のうちに食べきるようにしましょう。