小型犬に適したドッグフードの特徴
身体が小さいため飼いやすく、食事の量も少なくて済むことから人気の小型犬ですが、どのようなドッグフードを与えればよいのでしょうか。
また、小型犬専用のドッグフードにはどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
カロリーが高い
小型犬の特徴として、代謝が良くカロリー消費が激しいことが挙げられます。
そのため、小型犬は大型犬に比べて(身体に対し)2倍も多くのカロリーを必要とします。
健康な成犬の場合、体重1kgに対し90~100kcalが必要といわれています。
しかし身体が小さく消化器官も小さいため、一度に多くの量を食べることができません。
そこで小型犬用のドッグフードは、少しの量でも多くのカロリーを摂取できるように、高カロリーなものになっていることが多いです。
また、身体をつくるためにタンパク質が重要になるため、高タンパクのものが適しています。
注意
しかし、小型犬はもともと身体が小さいこと、室内飼いによる運動不足が原因で肥満になりやすい傾向にあります。
肥満は様々なトラブルの原因になるため、飼い主さんがきちんと管理してあげましょう。
わんちゃんに肥満症状が現れた場合は、小型犬用の高カロリーフードを避ける、ダイエット用のドッグフードを選ぶなどして対処をしてあげることが大切です。
粒が小さい
小型犬用のドッグフードは、小さな口やあごでも嚙み砕けるように粒が小さめに作られていることが多いです。
犬はフードを丸呑みしてしまうことが多いです。
大粒のものを小型犬が飲み込んでしまえば、喉に詰まらせてしまう危険性もあります。
また、小粒の場合は小型犬の小さな胃腸でも消化しやすくなっています。
基本的には小型犬には、小粒が適しているといえるでしょう。
しかし中には丸呑みせずに、よく噛んで食感を楽しむわんちゃんもいます。
犬にとって噛むことはストレスの発散や歯の強化、歯石の除去に繋がるというメリットもあります。
愛犬の食べ方に合わせて、粒の大きさも選んであげましょう。
嗜好性が高い
小型犬は一般的に食べムラが多いといわれています。
きちんとカロリーを摂取させるためにも、食いつきをよくすることは重要な課題です。
そのため小型犬用のドッグフードは、嗜好性が高くなるように工夫され、それを売りにした商品も多く見受けられます。
愛犬の食いつきを見て、ドッグフードを選んであげましょう。
しかしあまり頻繁に取り替えてしまうと、犬は「美味しくないものを食べなければ美味しいものが出てくる」と学習してしまい、偏食が加速してしまうため注意が必要です。
トッピングをしてあげるのもひとつの手ですが、その際はトッピング分、ドッグフードを減らしてカロリーを調節してあげましょう。
→犬の偏食を直すドッグフードの与え方
股関節への配慮
小型犬は骨関節が弱いです。
そのため椎間板ヘルニアや膝蓋脱臼などの病気の予防が必要になってきます。
ヒアルロン酸やコンドロイチン、カルシウムやグルコサミンのような関節サポートに効果のある栄養素が、小型犬用フードには含まれています。
まとめ
このように、小型犬用のフードには小型犬の体質に合わせて様々な配慮がされています。
しかし肥満気味の子には低カロリーフードが適するなど、わんちゃんによって必要な栄養も変わってきます。
愛犬の体質を見極めて、適切なものを選ぶことが大切です。