身体の大きさや犬種に合ったドッグフードを選ぶ
小さなチワワから大きなゴールデンレトリバー、またそれ以上に大きな犬種まで、ひとくちに「犬」といっても様々です。
身体の大きさだけでこれだけの違いがあれば、当然身体の構造も異なってきます。
それに応じて、それぞれに適切な食事の内容も変わってきます。
愛犬にどんなドッグフードが合うかわからない、という場合は、まずは犬種や大きさに合っていることを判断基準にして選んでみるのもいいかもしれません。
身体の大きさ別のドッグフード
身体の大きさによって、体重1kgあたりに必要なカロリーは大きく異なります。
大型犬の場合は1日に体重kgあたり50kcalを必要としますが、小型犬はその2倍、100kcalを必要とします。
そのため小型犬には高カロリーのフードが望ましいですし、大型犬に同じものを与えてしまってはカロリー過多になり、肥満を引き起こす可能性があります。
このように、何も知らずになんとなくごはんを与えてしまっては、後の健康に支障をきたす恐れがあります。
身体の大きさによって適切なドッグフードにどのような違いがあるのか、よく知ることが大切です。
種類 | 1日に必要なカロリー (1kgあたり) |
適したフードの特徴 | 気をつけること かかりやすい病気 |
---|---|---|---|
小型犬 | 約100kcal |
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中型犬 | 約70kcal |
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大型犬 | 約50kcal |
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小型犬
小型犬は身体は小さいですが、代謝が良いためカロリー消費の激しい傾向にあります。
小さな身体をしっかりつくっていくという意味でも、高カロリー・高たんぱくのフードが必要不可欠となります。
しかし室内犬は運動不足から肥満になりやすい傾向にありますので、カロリー過多になっていないかよく見てあげる必要があります。
小型犬はあごも小さいため小粒の商品が多いですが、よく噛む子には大粒のものがよい場合もあります。
噛むことは犬にとってストレス解消になりますし、歯垢や歯石の除去にも役立つからです。
わんちゃんがどのように食べているかをよく観察してから、ドッグフードを選んでもよいでしょう。
また、小型犬は華奢な骨格のため関節や骨のトラブルを起こしやすいです。
グルコサミンやコンドロイチンなどの、関節サポートに役立つ成分の含まれたフードを与えてあげるとよいでしょう。
食べムラもあるので、嗜好性の高いものを選んであげるのもひとつの方法です。
中型犬
中型犬は古くから狩猟犬・牧羊犬として飼われていた背景から、運動量が多く活発な個体が多いです。
運動をすると、体内に活性酸素が発生します。
この活性酸素は細胞の老化を促進させ、免疫力の低下を引き起こします。
そのため中型のわんちゃんは、常に免疫力の低い状態になってしまいます。
そういった事態を防ぐために中型犬には、抗酸化作用のあるビタミンAなどが含まれたドッグフードが好ましいです。
運動量の多さは、それ以外にも影響します。
よく動けば当然関節にも負担がかかりますので、そのケアは不可欠となります。
関節サポートがされているドッグフードを選んであげましょう。
また、健康な筋肉の維持も大切です。
中型犬のしっかりした身体を保つために、高タンパクで適度な脂質を含むものがベターです。
大型犬
大型犬は量は食べますが、その見た目に反して必要な1kgあたりのカロリーはさほど多くなく、小型犬の半分ほどです。
そのため大型犬用のドッグフードは、比較的カロリーが低めに作られています。
肥満の原因にもなりますので、餌を与えすぎたり、カロリーの高すぎるフードを与えないように注意しましょう。
また、大型犬は消化器官が敏感で、便がゆるくなりがちです。
腸内環境を整えてあげることが大切ですので、乳酸菌や酵素の含まれたフードを与えてあげましょう。
大型犬用のドッグフードは一般的に、あごの大きさに合わせて大粒に作られています。
普通に噛んで食べる犬の場合は問題ないですが、大型犬は食べ物を丸呑みしてしまう傾向にあります。
その場合、小粒の方が胃腸に負担をかけることなく消化できます。
あまり噛まない傾向にあるわんちゃんには、大型犬でも小粒のものを選んであげましょう。
犬種に合ったドッグフードを選ぶ
同じ小型犬でも、チワワやトイプードルは目のトラブルを起こしやすかったり、ヨークシャテリアは関節が弱く脱臼しやすいなど、起こしやすい病気も犬種によって様々です。
ウィークポイントが顕著に出ている場合は、犬種別の専用ドッグフードを選ぶのも手です。
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犬種別ドッグフードは、ドッグフード選びの分かりやすい指標になりますが、だからといって過信しすぎてはいけません。
犬も個体によってウィークポイントは様々です。
一般的にその犬種がかかりやすい病気にまったくかからなかったのに、他の病気になってしまった、ということもあるかもしれません。
まず愛犬がどのような疾患を持っているのか、どんな体質なのかを知ることが重要です。
そのうえで、その対処に適したドッグフードを選んであげましょう。
愛犬に合わない、または粗悪な原材料を使用している犬種別ドッグフードよりは、高品質な全犬種対応のフードを与えたほうがよい場合もあります。
パッケージや値段だけに惑わされず、愛犬の体質と原材料表示を照らし合わせて選んであげるとよいでしょう。