ドッグフードの偏食は病気のサインの可能性も
ドッグフードを与えるうえで、「わんちゃんが食べてくれるかどうか」はとても重要な要素になります。
せっかく買ったドッグフードを食べてくれない、または急に食べなくなってしまったら、飼い主さんも困ってしまいますよね。
わんちゃんの偏食は、基本的には一時的な食欲減退やわがまま(選り好み)によるものが多いです。
こういった場合の偏食は、しかるべき対処をすることである程度改善することができます。
→犬の偏食を直すドッグフードの与え方
しかし中には、本当に病気で食べなくなってしまっている可能性もあります。
病気のサインとして、偏食という形で表れている場合です。
病気の有無の判断は、どのような基準で行えばよいでしょか。
病気による偏食を見分ける方法
同じ餌を与えて様子を見る
たとえ食べなかろうと、とにかくいつもと同じ餌を与え続けます。
すぐに餌を食べなければ、お皿に残っていても10~15分程度で下げてしまいましょう。
そして次の食事の時間まで一切食べ物を与えないようにします。
これを数回繰り返すと、わがままでごはんを選り好みしている犬の場合は、空腹に耐えきれず餌を食べるようになります。
しかしそれでも2~3日食べない場合は、病気の可能性があります。
空腹状態でも食べ物を口にしない、というのは動物にとって異常事態です。
おかしいと感じたら、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
おやつなどの嗜好性の高いものを食べるか確認する
ごはんを食べなくても、おやつやウェットフードなどの嗜好性の高いものは喜んで食べる、といった場合はわんちゃんが好き嫌いをしているだけの可能性が高いです。
しかし普段は飛びつくはずのおやつすらも食べない場合は、病気による食欲減退が疑われます。
獣医さんにきちんとみてもらうようにしましょう。
基本的に、どのような食べ物も受け付けない、食べない場合は病気の可能性が高いです。
逆に、嗜好性の高いものばかり喜んで食べるならば、わがままによる偏食とみていいでしょう。
とはいえ稀に病気で食欲が落ちているために好きなものしか食べられない、というケースもありますので、一概にすべてそうだとは言い切れません。
また、アレルギーによって特定のごはんを受け付けないケースもあるので、日頃からわんちゃんの様子をしっかりと観察し、判断するようにしましょう。
食欲が落ちることで考えられる病気
それでは、食欲が落ちることが症状として起こる病気には、どのようなものが考えられるでしょうか。
場合によっては、早急に病院で診てもらう必要があります。
消化器系の病気
消化器系に異常があると、必然的に食欲は落ちてしまいます。
考えられるものとしては、胃腸炎や胃捻転、腎不全などがあります。
食欲の低下と同時に嘔吐や下痢が症状として表れることが多いので、日頃からしっかりと様子を見てあげましょう。
特に胃捻転は命に関わる重大な病気ですので、疑いがある場合はすぐに病院に連れていってあげてください。
糖尿病
糖尿病になると、食事をすることで血糖値が急上昇し、体調が悪くなります。
そのため、食欲が下がることも考えられます。
まとめ
犬は自身の不調を言葉で伝えることができません。
おかしいなと感じたら、きちんと獣医さんに診てもらうようにしましょう。