避妊・去勢後の犬用ドッグフードの特徴
去勢や避妊手術の後は、一般的に太りやすくなるといわれています。
本来性行動のためのエネルギーだったものがが食欲に向けられたり、術後の性格の変化(大人しくなることがある)や体力の消耗により運動量が低下することなどが原因として挙げられます。
そのため手術のあと、獣医さんに「去勢・避妊後の犬用」のドッグフードを勧められることもあるかもしれません。
太ってしまうのを避けるためです。
それでは、去勢や避妊手術を終えた犬のためのドッグフードには、どのような特徴があるのでしょうか。
低カロリーである
手術後太りやすくなってしまうワンちゃんのために、去勢・避妊用のドッグフードは低カロリーなものになっています。
低カロリーながらも満腹感が得られるような粒の構造をしているものもあり、様々な工夫がされています。
そしてカロリーは控えめでも、栄養バランスを考慮した製品が多く、給餌量が極端に減ることはありません。
単純に普段与えているドッグフードの量を減らすよりも、わんちゃんのストレスにならず、栄養バランスを保つこともできます。
脂質が抑えられている
術後は肥満のリスクが上がるため、脂質に関しても通常のドッグフードよりも抑えられています。
そのため嗜好性が低くなる傾向にありますが、原材料に新鮮なチキンを原料にするなどの工夫をして、食いつきを良くしているものもあります。
まとめ
ひとつ注意しなければならないのが、去勢・避妊手術をしたからといって、必ずしもすべての犬が太るわけではないということです。
あくまで傾向がある、というだけであり、実際はわんちゃんの体質や生活習慣・ライフステージによって変わってきます。
明らかに太ってしまう子もいれば、全く変わらないわんちゃんもいます。
術後すぐに切り替えはせず、様子を見てから専用のフードに切り替えるか検討してもよいでしょう。
特に避妊や去勢手術をするのは、1歳以下の子犬が多いです。
まだまだ成長期で、たくさんのカロリーや栄養を必要とする時期ですので、この大切な時期に低カロリーフードに変えてしまうのはよくない場合もあります。
獣医さんに相談したり、愛犬の様子を見てしっかりと判断することが大切です。