ドッグフードを食べ終わるまで食器は下げない?
ワンちゃんに与えるドッグフードの器。
いったいどのタイミングで下げればよいのでしょうか?
お皿を出してすぐに完食してくれるわんちゃんならば食後に下げてあげればよいですが、半分食べてからしばらくしてまた半分食べる…といったスタイルの子や、なかなか食べつけてくれないわんちゃんもいるでしょう。
その場合、どこで下げるのが適切なのでしょうか。
「そんなもの、食べ終わってから下げればよいのでは?」
と感じる方もいるかもしれませんが、実のところそういうわけにはいかないのです。
一般的に、ごはんを出してから15~20分経っても食べつけないようであれば、お皿は下げましょう。
食べ残しがある場合も同様です。
犬が食べ終わるまで器を下げずにいると、少し困ったことが起きてしまうのです。
ドッグフードが酸化してしまう
ドッグフードの、特にドライタイプは賞味期限が長いですが、これは極力水分を飛ばしているから可能なのです。
そのため、酸化防止剤や保存料を使用していないドッグフードでも、ドライタイプならばそれなりの期間保存することができます。
しかし裏を返せば、ドッグフードにとって湿気は大敵なのです。
袋から取り出してしばらくすると、空気中の水分を吸ってフードは酸化していってしまいます。
ですのでわんちゃんがすぐに食べてくれないとフードが酸化してしまい、新鮮な状態でお腹に入れてもらえないということなのです。
なかにはその匂いに違和感を覚え、古いドッグフードを食べなくなってしまった犬もいます。
毎日ドッグフードを食べ終えるまで何時間も器を放置してしまえば、それだけ多くの傷んだフードをわんちゃんに与えていることになるのです。
また食べかけをそのままにしておくと、最初に食べた際に付着した犬の唾液でフードが傷んでしまいます。
ウェットタイプはドライタイプよりさらに足が速いため、いっそう注意が必要です。
残っているドッグフードを棄てるのはもったいないですが、わんちゃんの健康には代えられません。
お皿に出して20分ほど待っても食べなければ、破棄するようにしましょう。
そして次のごはんの時間には、新鮮な状態のフードを出してあげてください。
偏食が進んでしまう
病気による食欲不振やアレルギーなどではない限り、ドッグフードを出してもすぐに食べない場合は、おやつの食べ過ぎやわがままによる偏食が原因であることが多いです。
ドッグフードの器を食べ終わるまで出しっぱなしにしていたり、食べないからといってすぐに別のものを与えてしまうと、わんちゃんの偏食は進む一方です。
「気が向いたら食べればいいんだな」
「食べないでいると別のものを食べさせてもらえる」
こう学習してしまうと、たとえ良いドッグフードを選んでも、なかなか食べてくれなくなります。
そういった事態を防ぐためにも、お皿を置いてから一定時間食べないようであれば片付けるようにしましょう。
ただの好き嫌いであれば、お腹が空けば食べるようになりますし、繰り返すうちに「出されてすぐに食べなければ下げられてしまう」と学習します。
まとめ
「放っておけば食べてくれるだろう」と犬任せにせずに、多少面倒でも時間になったら下げておくことが大切です。
食欲不振が三日以上続くなど、わがままではなく明らかに異常がある場合は、病院に連れて行ってあげましょう。