年齢によってドッグフードをあげる量を変える
ドッグフードを与える量は、年齢によっても変化します。
犬のライフステージは主に、子犬期・成犬期・高齢期の三つに分けられます。
何歳ごろまでがどこに該当するのか、まずはみていきましょう。
子犬期
生まれてから、小型犬は約1年、大型犬は1歳半ごろまでの犬をを「子犬」と呼びます。
身体のつくりが不完全なため、細かい配慮が必要となります。
子犬の時期をさらに詳しくみていくと、三つのステージに分類することができます。
- 哺乳期
- 生まれてから約3週間頃の、母親から母乳をもらっている時期です。
ペットショップなどでわんちゃんを迎える場合は、この時期は該当しません。 - 離乳期
- 生後20~60日あたりから離乳期に突入します。
母乳も飲みつつ、普通の食事に慣れさせていく時期です。
この時期から、乳歯が生え始めます。 - 成長期
- 生後50日から約1年程度(大型犬は1年半)が「成長期」です。
名の通り身体が大きく成長する時期で、食べ盛り・育ちざかりの期間です。
この頃の食生活がのちの成長に大きく影響するため、とても大切な時期になります。
成犬期
別名「維持期」とも呼ばれ、1歳から7歳頃のワンちゃんを指します。
身体の大きさによって時期は少し異なり、小型犬・中型犬は1歳~8歳、大型犬は2歳~6歳を指すこともあります。
高齢期
一般的に、7歳以上の高齢犬を指します。
「シニア期」とも呼ばれています。
こちらも犬種によって時期が若干異なり、小型犬は8歳ごろから、中型犬は7歳、大型犬は6歳あたりからがシニア期に突入するといわれています。
また、10歳~12歳のさらに高齢の時期を「老齢期」と呼ぶこともあります。
それでは成犬時の給餌量を基準にした場合、年齢によって与える量はどの程度変化するのでしょうか。
年齢別ドッグフード量の変化
子犬期
↑増える
子犬期には、給餌量を増やしてあげるようにしましょう。
哺乳期は母乳で成長するため必要ありませんが、離乳期・成長期には高カロリー・高たんぱくの食事が必要不可欠になります。
成長期には、成犬のおよそ二倍のカロリーが必要だといわれています。
しかしこの時期は、まだまだ消化器官が未熟ですので、大量のごはんを与えると胃腸に負担がかかってしまいます。
単に量を増やすのではなく、子犬用の高カロリードッグフードに切り替えてあげることも大切です。
また、一度に多くは消化できないので、3~4回に分けて与えるようにしましょう。
成犬期
基本的には、ドッグフードのパッケージなどに記載されている量を安定して与えます。
しかし痩せている、肥満の疑いがある、おやつをあげすぎてしまった、などわんちゃんの体調や生活に合わせて調整するようにしましょう。
肥満は大敵ですので、食事量できちんと管理してあげることが重要です。
高齢期
↓減る
身体の老化が進むと、基礎代謝や運動量が低下します。
そのため、高齢期の犬には必要なカロリーも20%ほど減少することなります。
この頃になると食も細くなりますが、その場合は単純に老化のせいなのか、病気のせいなのかをしっかりと見極めてあげることが大切です。
しかしあまりに極端に量を減らしてしまうと必要な栄養も摂れなくなってしまうので、期を見てシニア用の低カロリーフードに切り替えてあげるのもよいでしょう。
まとめ
量だけに固執せず、その時期のワンちゃんが不可欠としている食事を与えてあげましょう。