タンパク質の割合の高いドッグフードを選ぶ
ドッグフードを選ぶ際に、「タンパク質が多く含まれているか」はとても重要な指標となります。
タンパク質は身体をつくるもととなり、生命維持に不可欠なものとなります。
動物の身体の細胞は毎日死んだり傷ついたりしていますので、その修復のためにアミノ酸を補填しなくてはなりません。
動物は植物と違い、アミノ酸を体内で作ることができません。
そのため食事という形で、体外からアミノ酸を取り入れるために、それを多く含んだタンパク源を摂取する必要があるのです。
アミノ酸はタンパク質が分解されて作られるので、タンパク源が多く含まれている食事を外から摂取する必要があるのです。
タンパク質が不足すると、成長障害や貧血、食欲減退などの症状を引き起こしてしまいます。
犬にとってタンパク質が非常に重要な栄養素であることは、彼らがタンパク質を人間の4倍以上必要としていることからもわかります。
体内では生成できないために、生きるうえで必要な「必須アミノ酸」は、犬には10種類あります(人間は9種類)。
これら10種の必須アミノ酸をバランスよく配合しているのが、「動物性タンパク質」、つまりはお肉です。
卵も同じく動物性タンパク質です。
大豆やジャガイモ、小麦粉などが「植物性タンパク質」であり、価格の安いドッグフードにはあまりお肉を使用せず、植物性タンパク質が含まれている穀類でかさ増ししているものもあります。
人間との共生により雑食化の目立つ犬ですが、本来肉食動物ですので、植物や穀類の消化はあまり得意ではありません。
また、植物性タンパク質はアレルギーの原因にもなりえます。
高タンパクでなおかつ、主原料が肉のドッグフードを選ぶようにしましょう。
タンパク質の摂りすぎはよくない?
犬にとって必要不可欠なタンパク質ですが、だからといって摂りすぎは身体によくありません。
どのような栄養も、バランスが大切です。
タンパク質は体内でアミノ酸に分解され肝臓に運ばれますが、必要のないアミノ酸は腎臓を通して排泄されます。
そのためタンパク質の過剰摂取は腎臓に負担をかけてしまいます。
肝臓や腎臓に疾患のある子や、高齢のわんちゃんは特に負担になってしまうため、タンパク質の摂取量には気を配ってあげましょう。