サークル飼いの犬に適した食器を選ぼう
ドッグフードだけでなく、それを入れる食器にもきちんと気を配ってあげることが、愛犬の健康維持や事故の防止につながります。
それぞれのわんちゃんによって適した食器はかわってきますが、サークルの中で飼うワンちゃんの場合はどうなのでしょうか。
まず簡単に、食器の素材の種類とその特徴を簡単にみていきます。
ドッグフードを入れる食器の種類
- プラスチック製
- 軽くて丈夫で、落としても割れにくいです。
カラーバリエーションも豊富で安価。
素材が柔らかいため傷がつきやすく、そこから雑菌が繁殖することも。
噛み癖のあるわんちゃんには不向きです。 - ステンレス製
- こちらも軽くて頑丈で、落としてもめったに割れることがありません。
その反面安定感がなくひっくり返しやすいので、水入れには不向き。
そのまま使用すると、食事中に食器がずるずると滑ってしまうことも。
滑り止めつきのものや、固定用の台を使うと安定します。 - 陶器製
- ずっしりと重量があり、安定感があります。
傷がつきにくく、手入れもしやすいです。
しかし落とすと割れてしまい危険なため、取り扱いには注意する必要があります。 - 木製
- 軽く、素材に温かみがありますが、実用には不向き。
わんちゃんが噛んで傷がついたり、水気の多いものを長時間入れておけないなど、繊細で相応の手入れが必要な素材といえます。 - 紙・ラバー製
- 持ち運びやすく簡易的なもの。 外出時の代用品になります。
サークルで飼うわんちゃんに最適な食器は、どれになるでしょうか。
実際に使用されることの多いプラスチック製・ステンレス製・陶器製を取り上げてみていきます。
サークルで飼う犬に最適な食器
サークル内で飼うわんちゃんの場合、食器選びも少し変わってきます。
四方がケージで囲まれ、閉鎖された空間になりますので、より安全に気を遣う必要ながあります。
- プラスチック製…○
- 軽くて安全なので、サークルで飼うワンちゃんに適しています。
しかし噛み癖のある子の場合は不向きです。
サークル内に食器を出しっぱなしにしていると、飼い主さんの見ていないところで噛んでしまう恐れがあるからです。
食器に傷がつくだけならまだ良いですが、噛み砕いた破片をわんちゃんが飲み込んでしまっては大変です。
愛犬の様子を見て、問題ないことを確認してから使用するようにしましょう。
噛まなければ食器でけがをする可能性も低いので、サークル向きといえるでしょう。 - ステンレス製…◎
- 軽いうえに、めったなことでは壊れないため安全であるといえます。
ひっくり返しやすい、食べるときに滑ってしまうなどの欠点はありますが、それも専用の台などで固定したり、底面に滑り止めをつけることで対処が可能です。
台がなくてもサークルの四隅のどこかに設置すれば、食べているときに滑りにくくなります。
いざという時の事故が少なく、サークルで使用するのに適しているといえます。 - 陶器製…△
- 重く安定感がありますが、サークルで使用するには不向きです。
落とした際に割れやすく、断面が鋭利になり危険です。
サークルという逃げ場のない空間の中で割れてしまうと、よりけがをする危険性が高まります。
基本的に使い勝手のいい陶器製の器ですが、サークル内では避けた方が堅実です。
結論をいえば、台などで補強したステンレス製のものが、サークル内で使用するには最もリスクが低いです。
わんちゃんの個性に合わせて、プラスチック製を使用してもよいでしょう。
陶器製は通常使用する分には優れた素材ですが、サークルでの使用は割れた時のリスクを考えると危険なため、避けましょう。